2018年4月29日日曜日

2018年度プロジェクトラインナップ

ここ数年、とてもサボって年1回の投稿となっておりますが、
今年度はもう少し頻度高めて参りたいと思います(目標月1回)

まずは、例年通り、今年度のプロジェクト・研究ラインナップについて記します。

*******今年度、考えているプロジェクトや研究*************

【1.ファブ・クリエイティブタウン研究】
これまで、良好な住宅地(住まい)を生みだすために近代都市計画の力が
使われてきましたが、その結果、単機能化・サービス欠如・職や雇用不足など
の弊害も迎えてきました。その中で、「(自ら)価値を生みだす」まちを
創出する必要があります。仮に、これを「クリエイティブタウン」と呼ぶとすると、
地域が築いてきた「モノづくり」の力を基に「クリエイティブタウン」を目指す、
「ファブクリエイティブタウン」を考えてみます。
舞台としては、東京都大田区を中心に「モノづくりのまちづくり」を進めており、
町工場一斉無料公開イベント「おおたオープンファクトリー」や創造街づくり拠点
「くりらぼ多摩川」などを実現して来ました。

【2.ストリートデザインマネジメント研究】
まちを訪れた時、まちには誰しも「みち」から出会うと思います。
この出会いの窓口であるストリートを魅力あるものにするための
デザイン、関わり、知恵、マネジメントについて考えます。

2-1.横浜のストリートマネジメント(+公共空間マネジメント)
関内外エリアを中心として、「みち」のあり方について考えます。
単なる一つのみちだけでなく、面でまち全体のみちをどう考えるか、
それらの関係も含めてマネジメントしてゆける手法を検討します。

2-2.地方都市のストリートデザインマネジメント
地方都市の目抜き通りや大事な通りにおいて、自動車時代から歩いて暮らせる
まちに変化する中で、どのようなみちであるべきかを考えます。
豊かで魅力的になるストリートデザイン、
みちにかかわりやアクティビティを加えるデザインマネジメント、
特に多主体の関与の仕方、そして、移動と滞留の絡み合いも考えます。
石巻市中央一大通りなどを中心に活動しています。
(喜多方市ふれあい通り、松山市花園町通りなども)

【3.都市デザインマネジメント研究】
横浜市では、1971年に都市デザインチーム(企画調整局)結成以来、「都市デザイン」
という手法で魅力ある都市空間づくりを実現して来ました。この蓄積を生かしながら、
現代に適応したさらなる魅力づくり手法の構築を考えます。

3-1. エキサイトよこはま22計画における都市デザインマネジメント
横浜駅周辺地区大改造計画において、横浜駅の周辺のあり方が検討されています。
具体的に西口駅前広場や東口のあり方など、模索されており、ここで、
多主体(公×民×学)が連携してどのように都市デザインを進めてゆくか
考えます。

【4.NEW-NEWTOWN(郊外まちづくり)研究】
横浜市の郊外には、戦後一気に斜面を削って住宅地が大量に建設された結果、
機能の限定された、やや均一にも見える住宅地が広がり、一斉の高齢化を見せています。
これらの住宅地が、次世代に受け継がれつつ、魅力ある場となるために、
複合化、機能の多様化、魅力ある場づくりなどを進めて、オールドタウンにならない、
ニューニュータウンを目指します。

4-1.相鉄いずみ野線沿線郊外まちづくり(みらいに向けたまちづくり)
相鉄いずみ野線沿線には、住宅地から農地まで様々な郊外の様相が広がっています。
特に、南万騎が原駅周辺地区では、駅前の整備に加えて、まちづくり拠点「みなまきラボ」
での活動などを通じて、土日も楽しめる、街に暮らし、街を活かし、街で営める、
そんなまちづくりを目指しています。

4-2.若葉台団地検討(未定)

4-3.新たな郊外住宅地再編研究
上記のようなことに対して、郊外住宅地再編のモデルを検討します。


【資源を生かした地方創造まちづくり研究】
地方都市のにぎわいづくりが求められて久しいですが、にぎわいとは何か。
「地域力」を育んで初めて生まれてくるものかもしれません。
そんな地域力を顕在化するための地方都市の創造まちづくりを考えます。

5-1.高山市下町+若者拠点形成
古い町並みや高山祭で有名な高山。しかし、ちょっと奥に行けばひっそりとした
住宅地です。山の奥の都市高山の将来像を考えます。特に、下町
(下二之町大新町伝建地区)内に予定されている若者拠点も合わせて考えます。

【6.ローカルコアとアーバンデザインセンター研究】
近年では、まちづくりを進めてゆく上で、まちに「拠点」をつくることが日常的に
おこなわれつつあり、拠点はまちづくりのインフラとなりつつあります。
地域のまちづくり拠点を仮に「ローカルコア」と呼ぶとすると、このローカルコア
が持つ力と役割を研究します。
そして、さらに大きな規模で都市デザインを展開する際に必要となる、「公×民×学」
連携拠点としてのアーバンデザインセンターについても考えます。

【7.都市空間のメカニズム研究】
7-1.ネストを生みだす「土地構造プログラム」の解析
都市空間は思いのほか土地の所有構造や形態(土地構造)に左右されており、
逆にこれを読み込めば、動かせることも多くなります。
街の中にDNAのように土地構造を顕在化するプログラムを挿入すべく、
そのあり方の解析を検討します。

7-2.クリエイティブネスト(Creative Nest)研究+アーバニスト研究
横浜都心臨海部には、たくさんのクリエイターが集積し、魅力ある
活動を展開しています。こうしたクリエイターは、どのような場に集積するのか、
を考えます。
同時に、魅力ある都市づくりの活動を展開する「アーバニスト」についても
考えてみます。

【8.その他】
8-1.景観まちづくり
景観法以降(以前も含む)、景観計画策定とともに景観まちづくりをそれぞれ展開しています。
地域の魅力を展開する景観を生みだす仕組みづくりと場づくりはいかにあるか、考えます。
[大田区/平塚市/喜多方市/(横浜市都市美対策審議会)]

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年度途中でまた増えることもあるかもしれません。