2012年6月25日月曜日

喜多方プロジェクトと「くらにわ」

多加水ちぢれ太麺とジューシーなチャーシューであっさりときらめく醤油ラーメンで有名な町、喜多方。

磐梯山の裏側、会津盆地に位置する、人口5万数千人の小京都とも呼ばれる喜多方市は、
「蔵ずまい」のまちでもあり、市内に4,000棟を超える蔵がまちのここかしこに建っています。

一方で、中心市街地は、他の都市と同様、にぎわいの減少や空き地空き家の増加など、
様々な都市問題も抱えています。

まちなかには、(福島)県道や、幅員を広げた市道も走る中、豊かな公共空間(道路)を
契機とした、豊かなみち=まちづくりが進められており、これに関わってきました。

県の幹線道路が通る中心商店街では、歩道にかかるアーケードの撤去と無電柱化、
アーケード撤去に伴う雪対策としての無散水消雪化、そして、11m程度の限られた
幅員でありながらも、歩行者空間を大切にするために歩道を広げてフルフラット
(歩道と車道の段差のない道路断面)となるような公共空間整備が広がっています。
また、一方で、アーケードのなくなった街並みを再生するために、各商店街は
それぞれの地域で、景観協定を締結し、建替え時に運用するとともに、ファサードの
再生事業を進めています。



そして、無電柱化しても地上に残ってしまう地上機空間が歩道の邪魔にならないように、
民間の敷地側に地上機置場を兼ねた小さな広場空間を確保し、これを「くらにわ(蔵庭)」
と呼んで、整備を進めています。



正に、官民連携による新たな都市空間の創出に関する試みです。

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