2012年9月10日月曜日

シャレットワークショップ終了

昨日(9/9)、前項の日本建築学会、シャレットワークショップ(in 三重県松阪市)が終了しました。

5日間、まちあるきにレクチャー、チーム決めに中間発表、追い込みに最終発表と
濃密なスケジュールですが、参加した皆様、お疲れ様でした。

最終発表会は、景観シンポジウムとセットで行われ、数十名を超える市民の方々、
行政の職員のみなさん、そして、松阪市長・副市長もお見えになる中で行われました
(後半のシンポジウムは市長自らコーディネータを行いました)。

市に寄贈が予定されている町家・屋敷の活用提案も含めて、市長からは、
「『参考にさせていただく』というよりも、議論の前提にさせていただく」という、
うれしいお言葉をいただくこともできました。

発表は、前項の通り、マスタープランチームと各地域チームに分かれましたが、

Aチーム(全体マスタープランチーム):通(みち)と核の強化による「みえるまつさか」
(それぞれのゾーニングの骨となっている特徴的な「みち」の性格を際立たせ、そのみちの結節点をデザインして全体を有機的に結び付ける提案)

Bチーム(駅前周辺チーム):駅舎及び駅前広場を「人」のための場所にリニューアルし、駅前の公共図書館および駅前店舗群ビルのリノベーションによる駅前再編集の提案

Cチーム(寺社地チーム):寺町を走る職人町通りの空き地空間に、職人の技術と知識を生かした職業訓練なども含めた寺子屋をビルトインする提案

Dチーム(町人地チーム):江戸に店を構えた豪商たちの町の空き空間を桜(本居宣長にちなみ)や施行など柔らかに包み込むとともに、豪商のお屋敷を保全・保管・展示・活用・体験・貸室・食などを組み合わせて再活性化する提案

Eチーム(武家地チーム):槇垣の美しい武家地の空気を受け継ぐ住まい空間のまちなみ作法と総合的な改修マネジメントシステム、そして、ルールの崩れつつある隣接街区も含めた居住空間のあり方提案

と、それぞれ工夫ある提案を市長をはじめ市民・行政のみなさんに伝えることができたのではないでしょうか(あえて言えば、もう少し空間デザインに昇華できるとよかったですが)。

あとは、こうしたあり方が少しでも次のまちの未来につながることを祈るばかりです。

この結果は、日本建築学会東海大会(9/12~14、於:名古屋大学)において、
二日目(9/13)の午前中に、シャレットワークショップの講評会として聞くことができます。
また、大会期間中、パネル展示も行われる予定です。

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