2012年9月18日火曜日

フラットな都市【ストラスブール】

アルザス地方、ルクセンブルグを抜けて、ドイツに近接しながら、
フランスを南に向かうとストラスブール。

交通やまちづくりを行う日本の関係者にとっては、もはや一種の「聖地」(?!)でもあります。

お恥ずかしながら、ややミーハーに、定番のカットをお送りします。
(円形のガラス屋根の架かる複合的なトラム駅【homme de fer】)


街並みに目をやると、ストラスブール周辺のヴォージュ山脈でとれた赤砂岩
により、落ち着きつつ華やかな美しさでまちじゅうを包み込まれています。

適度に街路と路地と広場は互いに重なり合い、
ほどよくセンス良く飾られた花たちが、まちに彩りを与えています。
 
 
 
あくまで感覚的ですが、ここで感じるのは、「スムーズ」。
トラムは静かに私の目の前数十㎝を通過し、
(石畳が軌道と歩道で微妙に変わっているので、危険かどうかはわかる)、
静かに、でも、豊かにまちがうごめいています。
 
時間帯によって車両通行禁止を行うボラードも自然にあり、
軌道、車道、歩道、自転車駐輪、駐車スペース、街路樹、自転車道、オープンカフェが、
それぞれ微妙に舗装や位置をそろえつつも、
「整然と混在」している様子に、フラットでありながら、多様に混ざり合う、
節度ある混在が実現しているところがとても印象的でした。
 
 
ちなみに、ストラスブールは交通都市であるだけでなく、観光としても魅力を持っています。
市街地を取り囲む運河を巡る観光船は、現在も機能する閘門や船が通るときには90度
回転する橋などを用いて遡上してゆきます。


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