更新、大変遅くなりましたが、本年の仕事納め(納まってませんけど)は、
にぎわいづくりのヒント探しに、高知へ。
檮原で見つけた、電気屋さんの上に乗っかっている、
セルフビルドのデッキ?温室?秘密基地???
店主のおやじさんが、10年ほど前に築き上げた、名建築。
単管と木のハイブリッドなデッキに、開閉式窓。
風の影響を受けないよう、空気が通るようにあえてしているとのこと。
物干しに干し柿に、春にはデッキを広げてその上に盆栽・植栽などを飾ったり、
イルミネーションしたり、花火の日には、上に上がって、焼肉やBBQ。
雨水タンクもついていた。
ちなみに、檮原町は、隈研吾さんのデザインの歴史的変遷もよくわかる。
日曜市は、300年続く、大手筋での数百軒が並ぶ市場
(他の曜日他の場所で毎日市が行われているとか)。
早朝に軽トラで、フレームとビニール、台に売り物を持ってくる。
フレームはテント屋さんに手配したとか(お餅を売るおばあちゃん談)。
高知の夜のグリーンロードの中央分離帯には、屋台が突如建ち並ぶ。
植栽帯の立ち上がりもうまく用いた檀上席もあったり、カスタマイズで
柔軟に屋台ができあがる。朝になるとサッパリときれいに。
かの有名な沢田マンション。
詳細は省くが、究極のセルフビルド集合住宅。時間の積層が、建築を築く。
ここでは、問題は問題ではなく、未来への足掛かりなのだと、勉強させられる。
旧土佐山村は、冬で野草は出てないし、ソフト的な情報がないとその価値はわからないが、
かつては、集落住民自らが立ち上がり、集落経営を志し、ホテル開発を考え、
おもてなしのために野草整備や諸々をしたと聞いている。
近年は、新たな動きが入り込んだため、地元からは、?が出ているようだが、
当初の地域の想いが受け継がれることを望みたい。
蔵には水切り瓦と呼ばれる数列の薄い瓦庇がついている。
台風や雨風から漆喰壁を守るための所作。
本州を見ずに、南に広がる太平洋に対峙して暮らす土佐のまち。
自分たちで自分の暮らしは組み立てる、セルフビルドの精神が、
多様性のある魅力を生み出しているようだ。
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