このエリアで、「モノマチ」(台東モノづくりのマチづくり実行委員会主催)という取組みが、年に2回ほど行われています。
革製品や鞄等をはじめとした町工場や卸問屋の集積するこのあたりには、近年、デザイナーやデザイン系企業も集まっており、こうしたモノづくり系企業やショップ、工房、アトリエ、デザイナーが参加する、 モノづくりのマチの体験イベントです。 今年は、5月25-27日に開催されました。3回目の今回は、参加企業・店舗数も72におよぶ大きなイベントとなっているほか、MAPをみると、飲食店も協力しており、まちにゆけばオレンジ色ののぼりが目印となっています。
ものづくりショップや町工場、アトリエをめぐり、さらに楽しくまちあるきするために、様々な仕掛け
が行われているようです。
例えば、デザインスタンプ集めたスタンプツアー。パスポートのようなノートにスタンプを押してゆきます。
また、いくつかの町工場やショップを巡り、オリジナルの商品を創るプロジェクトもあります。
私が参加したのは、まず、(1)革屋さんで革を選び、型抜きしてもらい、
(2)箔押し工場で、ネームを箔押し(金箔にしました)をしてもらい、
(3)雑貨屋さんで縫い付けてもらいトートバックの完成。
これらとは別に、それぞれの店も自立して、体験やワークショップを独自で行っています(ただし、実費を各々払って参加)。
まちを巡るためのレンタサイクルもおしゃれに行われています(tokyobikeと連携)。
そして、これらの活動の核となっているのが、台東デザイナーズビレッジ。旧小島小学校の廃校跡を利用した、デザイナーの卵のインキュベーション拠点です。普段はそれぞれのアトリエや事務所となっており、入ることができませんが、イベントの日は、公開されます。
各デザイナーは、数年たつと「卒業」するようで、卒業したデザイナーが周辺に新たな店舗を構えるにまで成長していることもあり、地域活性化にも寄与しています。
また、周辺の高校ともコラボレーションして、オレンジのエプロンで、地図配り。
地域全体を挙げてのモノづくりのマチコラボレーション、今後の発展が期待されます。
また、さらに、JRの線路高架橋の下には、JR東日本都市開発による「2k540」というアトリエショップの集積するスポットがあります。ワッフルスラブ(丸柱に丸い受け皿のような丸板が上部を支える構造)が並ぶ不思議な空間に、モノづくりのショップ空間が並びます。こちらは、独立した販売が可能になった、さらに成長したデザイナーや企業が出店するようなスポットです。
様々な成長の受け皿が地域に根づいています。
そして、秋葉原。
かつての市場から、電気部品の集積、電気街、PC街、ソフトコンテンツ街からメイドやマニア街と、
内容は少しずつ遷移させながら、それぞれの時代の「究極」を追求するそのまちの様相は、各時代の究極を下敷きにしているからこその反映かもしれません。しかもマニアの象徴AKB劇場と一般の象徴ヨドバシカメラの共存がまた興味をそそります。
0 件のコメント:
コメントを投稿