幅員約36m程度の、片側2車線ずつ、計4車線+植栽マスを挟んで、それぞれに
副道がついている、花園町通りを改変する実験です。
通りの中央には、市内電車(路面電車)が走っています。
両側の車線を、少しゆとりのある片側1車線ずつにへらして、
その分、自転車専用道と活動空間を創出して、
歩行者の移動空間を増やし、「歩いて快適で楽しい」空間づくりを実験しています。
元々歩道におかれていた駐輪場もその中におさめて、その分、歩行空間を広げています。
普段は、こっそり歩道を走る自転車も、この日は、しっかり押して進みます。
中央に設けられた活動空間には、芝生の空間とデッキ空間を設け、
これらの活動空間では、土日を中心に、さまざまな活動が展開されています。
夜は、イルミネーションが点灯され、
にぎわいある飲食空間としての実験も行われています。
まちは、複合的であり、様々な利用者にとっては、メリットとデメリットが共存しています。
ある人には、よいことでも、ある人には、困ることや無関心なこともあります。
しかし、何よりも、まずは、関心が生まれること、これを基にどうあるべきか、
考えること、そのために、少しずつでも前に進むこと、とても大切なことです。
人口が減少に向かう今後の日本の都市空間。
これまでのような建築物(床面積)が価値を生み出す社会から、
むしろ、外部空間(空地)、公共空間をどのように、みんなで豊かなものとして創れるか、
そのために、個だけを考えるのではなく、少し個の力も出し合いながら、
みんながどれだけ価値を分け合って共有できるかが、
都市の価値を生み出す源泉になるのではないでしょうか。
そして、地域の学生さんたちともに、まちあるき+通りの将来を考える会。
フレッシュで、将来を見つめる様々なアイデアが提示されました。
こうした想いを少しでも込められた都市空間の創出がなされることを願います。
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