2014年3月13日木曜日

石巻市「市役所大通りまちづくり手帖」



昨年(2013年)の5月末より、東北大学の姥浦先生、地域のまちづくり会社
株式会社街づくりまんぼうとともに、石巻の復興まちづくりの中でも、
「市役所大通り」と呼ばれる通りのまちづくりのお手伝いをしています。

市役所大通りは、石巻駅からまちなかをつなぐメイン商店街である
立町商店街から一本曲がり、アイトピア通りという通りの先、
(かつてはその先に市役所があったのですが、現在は、移転しています)、
日和山へと向かう道の途中にある通りです。

これまで、道路の幅が10mであったところを、
17mの、避難のための機能も有する道として拡幅し、
周りと合わせて土地区画整理事業を行うというものです。

こうした、復興を目指した新たなまちづくりを進める上で、
地域の商店会のメンバーや地域の方々、
街づくりまんぼう、市役所等が一同に介して、
まちの将来像と、それに基づくみちづくりとまちづくりの
指針を話し合うというものです。

はじめは、みちづくりのまちづくりの事例紹介(2013年6月)、


将来像に関する話し合い、


 アイデアカードを用いたイメージ共有と投票(2013年7月)、


 動く模型を用いた、みち、まちの空間的な将来像の共有(2013年8月~)、


実際のみちと沿道にモックアップ(原寸大)をつくってみての確認…(2013年11月)
などをしながら、委員会で議論を重ねて、

そして、最終的に、「市役所大通りまちづくり手帖」という冊子として、
まとめました(2013年12月)。



なかなか、見えてこない、まちなか復興まちづくりのイメージに対して、

小さな地域ではありますが、地域とともに共有ができ始めています。

現在は、これを受けて、次の段階として、具体的な広場とか、
みちとか、沿道がどのようにつくられていくのか、
検討を始めている最中です。
特に、地域にできるみちと小さな広場や色彩などについて話し合っています。


あと、そもそも、もう、市役所は通りの前にはないので、新たな通りの名前も検討中です。

復興という大きな事業が分野別に進みはじめている中で、
これらが地域の中の魅力づくりの中にうまく落とし込まれる、
地域が様々な分野や事業をつないでゆく、そして、安心安全も備えた魅力的な地域に…、
そんな地域づくりになるといいと思います。


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