2013年2月21日木曜日

港北オープンファクトリー!

去る、2月16日(土)、横浜市港北区で、
「港北オープンファクトリー」というイベントが開催されました。
 
「オープンファクトリー」と言えば、そう、大田区での「おおたオープンファクトリー」
を開催しましたが(主催者側でしたが)、第一回のおおたオープンファクトリーに
御参加頂いた、港北区の方が、これはいいイベントだということで、
港北区でも実施しようということになりました。
 
実際にこのイベントやるのは、大変なのですが、港北区では、
港北区区政推進課さんと、これを支えるコンサルさんの連携で進められています。
 
  
港北オープンファクトリー(以下、港北OF)は、5工場+お寺が見学ラインナップ。
お寺がセットなところが、港北区の重層性を感じさせます。
 
 
原則、オール事前予約制でしたので、突然、自由に来場できるわけではありませんでしたが、
見学工場の一つ、日本軸受加工さんの二階が「交流スペース」として開放されていました。
交流スペースでは、スタッフさんやこどもたちの談笑が聞こえてきます。
 
 
そして、ネオ屋台も(どこかで見たことがあるが…)。
 
 
以下、見学した工場です。
(1)ニッパ
段ボールを始めとしたパッケージ包装を企画から配送まで一貫して行うニッパでは、
スチロールに変わる、簡易にできる段ボールの包装支え材づくりを体験。
5秒で作れたら、景品がもらえる?!
 
 
一階には外からも見える企画設計スペースがあり、
お茶を飲みながら打ち合わせして、その場で加工試作しつつ会議をする…みたいな空間で、
かつ、一般にもカフェとして開放されています
地域とのコミュニケーションを採りながらソリューションする、新たな工場像が想起されます。

 
(2)アムコン
アムコンさんは、スクリューを利用した、エコな汚泥脱水機メーカー。
通常の汚泥脱水は、膜とか遠心分離とかするわけですが、
エネルギーや目詰まり問題があるなか、
重力と圧力だけで脱水してしまう、正に工夫の逸品。
次世代の環境管理に大きな可能性を感じさせます。
(でも、横浜市の下水処理場では使われてないらしい…)。


(3)新横浜テクノヒルズ住宅地の奥の丘の上に、小さな工業団地があります。
そこが、港北OFの集積拠点です。
 

東京ダイスさんは、
漏れの少ない、精度の高いノズルを始めとした、硬材等の細かな加工を行っています。
微細放電で、「髪の毛レベル」の穴をあけ、穴の中を磨く。
 
日本軸受加工さんは、
ベアリングの追加工を中心とした、手作り感あふれる工場でした。
 
そして、おおたで大反響の「モノづくりたまご」がここでも手に入る!
港北の工場で作られた製品が、ガチャガチャの中に入れられ、
300円でドキドキしながら、ダイヤルを回す。
 
みんなのおめあては、「パズル」でしたが、
それ以外にベアリングやお菓子の入ったハット、UFO など、それぞれ。

しかし、何よりも、港北OFで感じたのは、おおたともまた異なる地域の背景です。
 
 
尾根のふもと(河岸段丘?)を通る、おそらく新羽あたりの街道筋にあたる道には、
奥に丘の緑の帯や、竹やぶが連続して続いており、
手前には、豊かな農地や、昔ながらの立派な農家の家、そしてその奥には蔵が見え、
そして、その先々では子供たちの声もするような住宅地、
そんな爽やかなまちでのオープンファクトリーは、大田とは少し状況は違いますが、
蔵、緑、街道やカフェなどとの連携も考えると、違った可能性を感じました。
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿